おはようございます、キズナキャスト小林です。
突然ですが、旅行はお好きですか??
私の家族は、みんな旅行好きなので、毎月旅行の積立貯金をして、何があっても年に何回か必ず旅行に行くようにしてます。
みたいな話をしていたら、先月末の目黒雅叙園で行った当社のセミナーに来られていた30代の女性の方が、毎月半分くらい海外旅行に行かれる、というお話をお聞きしました。
しかも豪華クルージングや四つ星ホテルに泊まるような高級海外旅行なんだとか。
確かに会社経営されている方のようでしたが、チラッと聞いたところによると、超格安で超ハイエンドな海外旅行ができる裏ワザがあるんだとか。
今度詳しく聞いて、みなさまにもシェアさせて頂きたいと思いますが、取り敢えず今回は、そのヒントが隠されているそうなので、その方のインスタだけシェアさせていただきます。
見ると羨ましくなってしまいますが(^^;)
さて、今日の本題です。
企業活動とは、一番シンプルに考えると『売上−経費』です。
つまり、変数はたった2つしかありません。したがって、「売上」を上げて、「経費」を下げる、というゲームでしかありません。
そのため、売上を上げる事にフォーカスしている経営者の方は多いと思います。
しかし、マーケティングやセールスがうまくいっていても会社は潰れます。
と言っても、資金繰りの話ではありません。
確かに、資金繰りもその原因の1つとしてよく言われますが、今日は別のお話です。
あなたの会社は、仕事はあるのに、人がいない。人がとれない。という悩みはありませんか?
また、採用できても、すぐに辞めてしまう。。。
残っているのは、会社にしがみついているだけの使えない人材ばかり。。。
せっかくマーケティングがうまくいっても、営業がヘボくてクロージングできない。。。
営業がうまくいっても、納品でトラブって、逆に顧客と信用を失う。。。
バックオフィスの人材がザルで、経理や発注業務のミスが絶えない。。。
などなど。
こんな状況では、マーケティングやセールスを頑張れば頑張るほど、売上が上がれば上がるほど、会社の信用は失われ、いつか破滅します。
せっかく投下した莫大なマーケティングコストとセールスコストが、足元からこぼれ落ち、組織も崩れ去って行く。。。
これはちょっと極端な例かもしれません。
ただこれから先、しかもそれほど遠くない未来にこんな状況になるのでは、と不安を感じている社長や経営幹部からのご相談が、実は最近増えています。
実際、先日このような社長さんがいらっしゃいました。
—–
業績は、かなりいい。昨年対比で150%とか。
でも、人がいないんだ。
そこで、しばらく求人に力を入れている。
しかし、この間は、求人広告に60万円かけて一人も応募がなかった。。。
そこで、最近は、既存社員のスキルアップ、モチベーションアップに注力している。
教育予算を増やし、セミナーや研修に多額の予算を投じ、またかなりの時間も割り当てている。
社員には、無料のセミナーから高額の研修など、自分が学びたいものがあれば積極的に参加するように伝えている。
実際、それなりの研修に行かせれば、それなりのスキルも身につくので、言葉遣いや挨拶の社会人の基本も身について帰ってくるし、ホウレンソウもしっかりしてくれるようになるので、有難いと当初は思った。
だけど、続かないんだ。。。
もって1ヶ月。それ以上経つと、研修に行く前とほぼ変わらない状態に戻ってしまう。
たまに、すごくいい感じだな、と思っていると、その後転職するか、もしくは起業するといって辞めていく。
これってホントに投資対効果はあるのか?
ドブにお金を捨てているようなものじゃないのか?
結構安くない予算を割いているにも関わらず、そいつのスキルアップ、能力アップに繋がるだけで、会社にはなんの恩恵もない。。。
いつ辞めるか知らない社員に投資するのは意味があるのか。。。
戻ってきた直後はいい雰囲気だけど、1ヶ月もすれば元の木阿弥。
こんなんだと、ずっとセミナーに行かせなければならないのか??
そんなこんなで、せっかく稼いだ利益が、求人コスト、教育コストにみるみる消えていく。。。
いま業績がいいからいいけど、これからの未来を考えると、ゾッとする。。。
—–
いかがでしょうか?
果たして、これを続けていて、本当の課題解決になるのでしょうか?
もっと根本的かつ本質的な課題を解決しなければ、コストと時間を投資し続けたとしても、その成果は限定的と言わざるを得ません。
むしろ、この社長が心配している通り、せっかく稼いだ利益が、湯水のように消えて無くなり、その先にはその存続すら危うくなってくるでしょう。
では、根本的かつ本質的な課題とは何か?
本質的な課題とは、『組織とひと』の関係性の問題です。
私は常々、時代が変わった、という話をしています。
したがって、その時代の変化に合わせて、「組織とひと」の関係性も変わる必要があるのです。
では、どのように変わるべきなのでしょうか?
そのヒントは、やはりいつもお伝えしているここにあります。
これからの新しい時代は、「自立共創社会」。
つまり、いま「ひと」が、より高い次元に向かった新しい「自立」に向けて、革新が始まっている、と考えています。この変化の本質を理解していないとどんな手を打ったところで、成果は上がりません。
これからの時代は、より主体的に行動する、意思決定する「ひと」との関係性を築く必要があります。
わかりやすくいうと、
「スキルマッチング」の関係性から、「ビジョンマッチング」の関係性へ。
ということになります。
今までは、組織の足りない能力やスキルを持った人材を採用する「スキルマッチング」の考え方でした。
しかしこれからはこれでは「組織とひと」の関係性が維持できませんし、そもそも構築できません。
これからの時代は、「人材」を「人財」として捉え、そして「組織とひと」の進むべき方向性が同じだから共に働く、という「ビジョンマッチング」の考え方に変わってきています。
そもそも、「ヘボ」な人財もいませんし、「ザル」な人財もいない、というのが私の考えです。「ひと」は環境の生き物です。「ヘボ」や「ザル」な人財は、そのような環境にいるからそうなってしまっているだけです。つまり、こちら側の努力で環境さえ変えられれば、「財」に変わるのです。
そのために、組織は可及的速やかに2つの変化をする必要があります。
1.組織設計の見直し
2.コミュニケーションの見直し
1は組織のハード面、2はソフト面と言えます。
なお、1.組織設計の見直しについては、
の4つが必要です。
また、2.コミュニケーションの見直しについては、
の3つが重要となります。
ポイントは繰り返しになりますが、メンバーの「自立性」「主体性」を尊重することが重要です。
その結果、他人事から、自分ごと化することができます。
自分ごと化できれば、その人は、会社が与えなくても、自ら努力し、行動を始めます。
しかしその時に、各自が自由勝手に動き始めては、組織は混乱します。
そこで重要になるのが、「ビジョン」や「ミッション」などの組織の方向づけとなります。
これを定義することを、1.組織設計の見直しの1)組織戦略となります。
ちなみに、この考え方は、営利、非営利関係なくあらゆる組織に有効ですし、また職場だけではなく、例えば、家族や夫婦関係などプライベートな関係性にも有効です。
実際、私自身の経験でいうと、自社だけではなく、ボランティアの活動などでも同じやり方で成果をあげていますし、妻や子どもたちとの関係や、自分の親との関係もこのやり方を使って、かなりいい成果を上げられています。
元々私自身が、旧時代的なタイプなので、今でも多くの失敗をしながら学んでいますが、でも逆に言えば、頭で考えて行動しているからこそ、人に伝えることができる、と最近は考えるようになりました。
なぜならば、野球の往年の某有名選手などのように、元々高いセンスでできている方は、感覚的にできてしまうので、人に説明しようとしても、「ここでシュッとする」とか、感覚的な表現になってしまい、それを凡人が理解するのは難しいと思います。
ということで、もっと売上が欲しい、利益がほしい、と考えている企業は多いと思います。
しかし、マーケティングやセールスの前にやるべき本質的に解決すべきことがあります。
それが、『組織とひと』の課題を解決する事、ということを今回お伝えしました。
「いきいき!わくわく!働ける未来」のために。
ご参考になれば幸いです。
以上、キズナキャスト小林でした。
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①企業活動とは、『売上−経費』という非常にシンプル。
②マーケティングやセールスがうまくいっていても会社は潰れるケースがある
③『組織とひと』の関係性は、「スキルマッチング」から「ビジョンマッチング」へ
④「組織の見直し」とは、「組織設計の見直し」と「コミュニケーションの見直し」の2つ
⑤「自立性」「主体性」を尊重することが組織変革のポイント
⑥「ひと」は環境の生き物。ヘボいのは環境がヘボいから。環境を変えて「人材」から「人財」へ
⑦「ビジョン」や「ミッション」が組織の方向付けに重要
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