COLUMN
「夢」が諸悪の根源。【社長コラム】

CATEGORY:8.その他

TAG:小林広治 本質論

DATE:2018.10.24

「夢」が諸悪の根源。

こんにちは、キズナキャスト小林です。

朝日新聞さんが10月23日付の全国版の教育面に、

9月に行われました「世界青少年プレゼンテーション大会」について記事として取り上げてくださったので、ご報告します。

そして、この記事を読んで考えることがあったのでこの場をお借りして、共有させて頂きます。

いま世の中でネガティブな事件が起こるその本質的な原因の1つは、自分のことばかりを考えている人が多すぎる、ということだと思っています。

そして、それが、多くの衝突を生み、より大きな問題に繋がっているわけですが、その原因が「夢」にある、という仮説を今回立ててみました。

振り返ると、日本は元々多くの「仕来たり」があり、それで社会の秩序を保ってきたところがあります。

これは江戸時代からなのか、その前からなのか、は分かりません。

でも、江戸時代後期、それまでの「仕来たり」による不自由さが、一番弱い人たちを苦しめ、その苦しみが鬱積して行きます。

そして、その大爆発が150年前に起こったわけです。
それが「明治維新」です。

その後、多くの変化が起こり、「仕来たり」が減り、主役の交代が起こり、より多くの人が活躍できる場が作られて行きました。

そして、次の大きな転換点は、太平洋戦争です。これが起こったのは、この明治維新から70年ほど経った時です。

この当時、明治維新以降かなりの「自由」が広がったとはいえ、きっとまだまだ日本社会には、古くからの「仕来たり」が残っていたのではと推測します。

それが、戦争に負けたことで、古き日本はすべてダメ、勝ったアメリカに見習え!
となるのも不思議ではありません。

そして、古き日本を代表する「仕来たり」はすべて排除し、「自由」を手に入れるべきだ!と変化していった。

その「自由」の象徴が「夢」という目標設定だったのでは、というのが今回の仮説になります。

戦後70年、世間では、子どもたちに「夢を持て」と伝え続けてきました。私の一番古い記憶は、5歳の時です。

しかし、アメリカに負け、古き日本の価値観を全否定する空気感の中で、「アメリカンドリーム」を履き違えて生まれた「夢」という概念は、その結果として多くの「自分勝手」「身勝手」につながっていっても不思議ではありません。

事実、「夢を持て!」と育てられた私たち以下の世代は、例えば、教育現場では、モンスターペアレンツ化し、多くの真面目な教師のみなさんを悩ませています。

またイジメ、虐待、パワハラ、など様々な非人権的な行動を突き詰めて考えると、その原因の本質には、自分勝手なジコチューの考え方が奥底にあります。

このように考えると、この「自分さえよければ」の発端は、もしかしてこの「夢」という目標設定にあったのでは、と思ってしまうわけです。

だから、いまこそ、

「世のため、人のため」

という青臭いキレイごとが、世の中に必要だ、と思うわけです。

そこで、

「夢」というのは、自分ごとの目標設定、自分だけ良ければよいという目標設定で、それに対して、世のため、人のため、という要素を入れた目標設定を「志」と定義し、この「志」を子どもたちに持たせよう、感じさせよう、という教育活動「志教育」に、私は深く共感しています。

本来は、「夢」にも、世のため、人のため、の要素があったはずです。しかし、今となっては敢えてそこを明確に区別し、世のため、人のための要素を持った目標「志」にフォーカスをする、というところに意味があると思っています。

そして、この「志」が、日本の未来を大きく変えるきっかけになっていくのでは、と私は考えているわけです。

子どもたちだけではなく、大人たちも、自分の目標設定を「夢」から「志」に変えることで、その先にある未来が変わります。

昔の日本人の良さを取り戻し、お互いが配慮に満ち、一人ひとりが社会に貢献するという意識を持って生きている、そんな未来がイメージできます。

誰もが、誰かのため、社会のため、という意識を持って毎日仕事ができたら・・・

誰もが、自分の仕事を通じて、よりよい未来に貢献できている実感を持つことができたら・・・

「働く」ということの充実感は計り知れないと思いませんか?

世の中は、もっと明るく、前向きになると思いませんか?

今年は明治維新から150年。

いままさに、時代は当時と同じように、一番弱い人たちにそのしわ寄せがいき、それが爆発寸前、と私は感じています。

そして、明治維新と同程度の大変化が、起こる予感です。むしろ起こすべき時です。

そして、その変化の先にある、自分の仕事に対して誇りを持ち、満足感と幸福感を感じられる明るい未来に向かって変化できる環境がほぼ整いました。

その理想的な未来の実現に向けて、引き続き、社業を通じて貢献してまいります。

PS.最後にもう1つ。

今回の記事を読んで感じたこと。

それは、よくあの「朝日新聞」が載せたな、ということ。

社風に甘んじることなく、

記者としていま一番大事なことと信じて記事を書いてくださった記者の方、そしてその掲載を許可された上司の方に、プロの仕事として敬意を感じずにいられません。

なぜならば、このような仕事をするためには、

常に「いま本当に世の中のために必要なことは何か」

という大きな視点で物事をとらえ続けることが必要だからです。

私もこのような私心に捉われることなく、大義のために働く仕事人になれるよう日々心掛けたいと改めて思いました。

今後の朝日新聞と日本社会の発展を祈念します。

 

そして、『いきいき!わくわく!働ける未来』へ。

ご参考になれば幸いです。

以上、キズナキャスト小林でした。

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今回の主な論点

①世の中でネガティブな事件が起こるその本質的な原因の1つは、「夢」という目標設定
②本来世のため人のための「夢」が、戦後アメリカに負けて暴走した
③世のため、人のため、という要素を入れた「志」という目標設定で世界が変わる

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