こんにちは、システム全般を担当している濱野と申します。本記事では、キズナキャストがリモートワーク可能な仕事環境を整備し、メンバーそれぞれが各々のワークライフバランスを実現しながら非同期的に仕事をしていることを、システム担当の視点から紹介します。
キズナキャストは正社員を原則採用せず、業務委託によるメンバーで仕事を回しています。働き方の特徴として、全てのメンバーの「働く時間」と「働く場所」をメンバー自身の判断に任せ、インターネットを利用したリモートワークで非同期的にコミュニケーションを行いながら仕事を勧めていることがあります。
例えば、子育てしながら働くメンバーは子供が学校に行っている日中に自宅で数時間仕事をするように活躍されています。また副業的にお手伝いして頂いているメンバーは、本業が終わった後の夜の時間帯を活用して仕事をしています。このように様々な生活サイクルのメンバーが集まる会社であるため、非同期的にコミュニケーションがとれるツールを導入しています。
コミュニケーションの中心はチャットツールです。キズナキャストでは Chatwork を導入し、目的ごとにチャットルームを開設して、メンバー同士が文章でコミュニケーションをしています。また、資料やファイルはクラウドストレージを利用して、全メンバーがどこからでもファイルにアクセスできるようにしています。キズナキャストではクラウドストレージサービスとして「Dropbox Business」を契約しています。
さらにシステム部では、タスク管理ツールとして Redmine を導入しており、全てのタスクを可視化・共有するようにしています。
このように様々なツールを活用することで、働く時間と場所を選ばない環境を実現しているわけですが、本稿を読んでいる読者の皆さんの会社でも明日から同じ環境を作れるかというと、残念ながらすぐに実現するのは難しく、私たちも徐々にこの環境に慣らしてきた歴史があります。
このような環境がすぐに実現できない一番大きな理由として、働くメンバーのITリテラシーの問題があります。キズナキャストはITを主業とする企業ではないため、ITに不慣れなメンバーが多く属していますので、ツールを一気に導入しても使いこなせない問題が起きます。 一つのツールですら慣れるのに時間がかかりますので、複数のツールを同時に導入するとさらに現場は混乱し、導入を主導したシステム担当への問い合わせなどの負担も増えてしまいます。
また上で「キズナキャストではシステム部でタスク管理ツールを導入している」ということを紹介しました。現在キズナキャストではシステム部以外でも「タスクをもっとわかりやすく管理したい」という要望はありますが、全社ではまだタスク管理ツールを導入していません。 実験的に全社にタスク管理ツールを導入してみたいとは考えていますが、利用したことがある方はわかると思いますが、タスク管理ツールは導入前に業務に合わせた設計を行い、それに合わせたカスタマイズをおこない、更にメンバーの教育が重要になります。そのプロセスを怠ると、タスク管理ツール内はあっという間に無秩序な場になってしまいます。
このようにリモートワークを実現できているキズナキャストでも、まだまだリモートワーク環境をさらに良くするための課題は山積みです。 本稿で紹介したようなITを活用した仕事環境の導入は、(当たり前ではありますが)IT業界が進んでおり、その IT業界で当たり前にやっていることをキズナキャストのような非IT業の企業がいかに抵抗なく取り入れるかによって、企業の生産性は一気に改善できると思っています。
キズナキャストのリモートワークに対する取り組みは、今後もこのコラムで発信していくとともに、このような新しい取り組みはもっと世の中に取り入れられていくべきものだと思っております。 お問い合わせ頂ければ相談にお答えしたいと思いますので、「問い合わせフォーム」からお問い合わせください。
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