柳澤さんと当社代表小林 inputとの出会いは、もう10年近く前になります。
元々は、同じ高校(長野県立諏訪清陵高校)の1学年違いの先輩・後輩の関係で、校内で顔を合わせていたはずですが、片方は超優秀な先輩で、片方は落ちこぼれ組の後輩でしたので、多分会っても相手にされなかったのでは、と小林は当時を振り返ります。
そのような対極的な二人がお会いすることになったキッカケは、当社が以前運営していた渋谷の屋外ビジョンでした。
そのことを、柳澤さんが何かでご覧になられて、小林にコンタクトすることにしたそうです。
この時、失礼ながら小林は、柳澤さんのお名前を存じ上げなかったそうですが、高校の先輩に指揮者の方がいる、という話は何度か聞いたことがあったようです。
ただ、そのような方が、当社にコンタクトしてくるはずがない、と最初は何かの間違いだと思いながらも、ドキドキしながらアポイントしたことを覚えているようです。
雲の上の方だと思いながらも、実際にお会いしてみると、腰も低く、すごく丁寧で、不思議と前からの旧知の先輩とお会いしているような感じだったとのこと。
一見、穏やかな柳澤さんですが、実は、ご結婚された直後の30代前半の時に、まだミサイルや銃撃戦が行われているコソボに、単身現地入りし、当時対立関係にあった民族混成のオーケストラを実現する、というような、平和な時代を生きてきた私たちからすると想像を絶するような、まさに命がけの挑戦をされてこられた方です。
まさに、現代を生きるサムライのような、志の高く、情熱溢れる方になります。
また、結婚直後にもかかわらず、このような危険な地域に旦那さまを送り出せる柳澤さんの奥さまも、普通ではない胆力をお持ちの方だと思いました。
その後も、コソボと日本の架け橋となり、国の平和と発展に寄与されたということで、昨年コソボ大統領から、大統領勲章も授与されたとの事。これまでの多くの貢献が1つの大きな形として評価されたことを、小林含め私たちスタッフ一同喜ばしく思っております。
また、いつも当社のことを気にかけてくださり、時間ができるとお立ち寄りくださっていることに、恐れ多くもあり、光栄でもあります。とにかく改めて柳澤さんとのご縁に深く感謝する次第です。
せめてもの恩返しとして、これからも柳澤さんのご活躍を、当社としても微力ながら応援させていただきます。
平和で、よりよい未来に向かって、これからも引き続きご指導、ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い致します。
柳澤 寿男(やなぎさわ としお)さん
バルカン室内管弦楽団音楽監督
コソボフィルハーモニー響首席指揮者。
長野県諏訪清陵高等学校卒業
国立音楽大学器楽科トロンボーン専攻卒業
パリ・エコール・ノルマル音楽院オーケストラ指揮科卒業
マケドニア旧ユーゴスラヴィア国立歌劇場首席指揮者
コソボフィルハーモニー交響楽団首席指揮者
バルカン室内管弦楽団設立者・音楽監督
2005-2007年、マケドニア旧ユーゴ国立歌劇場首席指揮者。
2007年、国連コソボ暫定行政ミッション統治下のコソボフィル響首席指揮者に就任。同時にサンクトペテルブルク響、プラハ響、フラデツクラロヴェ響、西ボヘミア響、ベオグラード国立歌劇場、セルビア国立放送響、サラエボフィル、アルバニア国立放送響などに客演。
同年、バルカン半島(特に旧ユーゴ)の民族共栄を願ってバルカン室内管弦楽団(以下BCO)を設立。
2009年、コソボ北部ミトロヴィッツァにおいて、国連、軍隊、警察などの協力を得て、コソボ紛争後初となる民族混成オーケストラによるコンサートを実現。コンサートの様子は日本の高等学校教科書「世界史 A」(実教出版)にも記載。
2010年、ニューヨーク国連総会に伴うイベント「バルカン・リーダーズ・サミット」で演奏を披露。
2011年、国連とともに教育を受けないロマ民族の子供たちとのコンサートを開催。
2013年8 月、新宿駅東口モア 4 番街「第九フラッシュモブ」から World Peace Concert プロジェクトを始動。
2015年から、年に一度 World Peace Concert を世界各地で開催。これまでにベオグラード(コララツホール)、ジュネーヴ(ヴィクトリアホール、国連欧州本部総会議場)、ウィーン(コンツェルトハウス)などでコンサートを開催し、諏訪内晶子氏(ヴァイオリン)、清水和音氏(ピアノ)、ペーテル・ヤブロンスキー氏(ピアノ)、パスカル・ロジェ氏(ピアノ)等と協演。
同年、東日本大震災復興支援のひとつとして坂本龍一氏監督による東北ユースオーケストラの指揮者を務める。
また同年より、日本の音楽シーンをリードするポップミュージシャンとフルオーケストラによる融合プロジェクト、ビルボードクラシックス Premium Symphonic Concert の指揮者を務め、玉置浩二、八神純子、石井竜也、渡辺美里、May. J、杏里、平原綾香、中島美嘉、小柳ゆき、藤井フミヤ、タケカワユキヒデの各氏等と共演。
2016年、来日時に共演したミュージシャン玉置浩二氏が、柳澤寿男と BCO の活動に共鳴し、尊き命あるものとの共存、平和への祈りを込めて「歓喜の歌」を作曲。BCO は旧ユーゴ崩壊後の断絶された文化圏の貴重な架け橋として存在している。
※柳澤寿男と BCO の活動は、 NHK 総合テレビ「おはよう日本(特集~和解へのハーモニー)」、 E テレ「Switch インタビュー・達人達 石井竜也 × 柳澤寿男」、 NHK BS1「BS 特集~響け 内戦の記憶を越えて」、テレビ東京「世界ナゼそこに ? 日本人」、BS ジャパン「戦場に音楽の架け橋を~指揮者柳澤寿男コソボの挑戦(第 6 回日本放送文化大賞グランプリ受賞)」など数多くのメディアで報道され続けている。
※国内では新日本フィル、日本フィル、東京フィル、東京都響、東京響、東京シティフィル、札幌響、仙台フィル、群馬響、名古屋フィル、京都市響、大阪フィル、日本センチュリー響、大阪響、関西フィル、兵庫芸術文化センター管、九州響、アンサンブル金沢などに客演。
戦場のタクト―戦地で生まれた、奇跡の管弦楽団(実業之日本社2012) launch
※まだ砲弾が飛び交う現地に初めて入った時のお話から、オーケストラの立ち上げなど、柳澤さんの命がけの挑戦や、ちょっとしたハプニングやトラブルなど、柳澤さんの実体験のお話がたくさん書かれています。業界は違えど、これから新しい事業などを立ち上げ、何か成し遂げようと考えらえている経営者や起業家の方にはぜひおすすめです。
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