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Well-Beingなマネジメントとは何か?|Well-Beingマネジメント研究会発足のお知らせ

Well-Beingなマネジメントとは何か?|Well-Beingマネジメント研究会発足のお知らせ

キズナキャスト小林 inputです。

「Well-Being」という言葉が、今年に入って、ビジネスの現場でも頻繁に聞かれるようになってきました。

世界的な流れを見ると、コロナウイルスが世界に広がる半年前の2019年8月19日、ビジネス・ラウンドテーブル(米国)で、「株主資本主義からステークホルダー資本主義への転換」が宣言されるなど、ここ10年ほどかけて、ウェルビーイング経営という新しい概念の企業マネジメントや、CWO(Chief Well-being Officer)やCHO(Chief Happiness Officer)という社員の幸福に関する経営責任者の導入が進んでいます。

日本国内においても、トヨタ、ロート製薬、キリンホールディングス、カルビー、楽天など先進的な日本企業でも、Well-Beingに関する動きが広まりつつあり、日経新聞でも今年になってから特集が組まれたりしています。

この背景にあるのは、特定の「持つもの」に富が集中している不均衡に対する抵抗と、産業革命以降、モノの民主化、情報の民主化が進み、これまで「持たざる者」であった一般の方々の存在が大きくなってきていることだと、わたしは考えています。

また、コロナ禍以降、多くの方々が「何のためにこの会社で働くのか?」「何のために働くのか?」「何のために生きているのか?」という本質的な問いに向き合い、「幸せに生きる」ということに対する意識も高まっているからだと思われます。

そこで、すべての人が「Well-Being」に働き、そして、生きられるよう、組織や個人のマネジメントについて研究すべく、同じ価値観を持つ3名の方々とともに「Well-Beingマネジメント研究会」を発足することになりました。

その3名の皆さまとは、

  • NZカンタベリー大学人文学部 Lecturerの荻野さん
  • 参加型社会学会理事・非暴力アナキストの田原さん
  • ENSOU社長・経営学博士の小森谷さん

になります。

ここに集まったメンバーは、ともに本質的な視点を持つ方々で、単に「Well-Beingなマネジメント」について研究するだけではなく、研究組織のあり方そのものにも踏み込みたいと考えています。つまり、これまでの既存の研究組織を踏襲したやり方ではなく、「Well-Beingな研究組織とは何か?」という問いに常に向き合い、自己否定と自己革新を繰り返しながら、本テーマについての研究を深めていきます。

それは、一般的な学会等の研究組織の多くは、西洋的な価値観と発想から生まれており、自らの権威づけと効率性を重視するあまり、世の中に本当に価値ある研究と情報発信ができているか、疑問を感じているからです。

例えば、多くの研究組織において、権威を背景に「型」を定義し、そしてその「型」にはめるための方法論を展開していく、というやり方をとります。それは、確かに効率性を重視したやり方としては正しかったかもしれません。

しかしながら、その「型」に当てはまらない存在、「型」から外れた存在については、それを無視したり、批判したりすることで、自らの理論の正当性を主張します。それは、意図する、しないにかかわらず、自らの権威重視につながります。私たちは、このような考え方そのものが現代社会における政治、教育、経済、農業、医療など、多くの問題に共通する、本質的な問題ではないか、と感じています。

私たちが目指したいのは、当然ながら私たちの研究組織だけのWell-Beingではありません。

私たちの目的は、

「すべての人がWell-Beingになるための社会を実現するためのマネジメントとは何か?」

という問いにちゃんと答えること。

したがって、私たちは既存の考え方や枠組みにとらわれることなく、常にゼロベースで本研究組織の目的を決して忘れることなく追求したいと考えています。

そして、この問いに真摯に向き合い続けることで、その知見を集め、体系化し、そして自らも実践し、活きた知見を世の中に提供すること。そして、特定の誰かのためではなく、この世の中のすべての人がWell-Beingな人生を送ることを目指します。

したがって、「Well-Beingな人生とは何か?」を常に中心に置いて考える必要があります。

そして、実践的な知見を体系化するためには、既にWell-Beingな成果をあげていらっしゃる実践者の方から学ぶことを大切にしたいと考えています。

また、その理論的な背景として、先行しているポジティブ心理学や幸福学から学ぶこともあるかもしれませんし、また視点を変えて、最新の量子物理学、あるいは過去の孔子や仏陀などの賢人たち、もしかしたら、禅や仏教や密教といった宗教から学ぶ必要があるかもしれません。また、人だけではなく、ある時は植物や粘菌、そして大自然や宇宙を注意深く観察し、そこから学ぶことになるかもしれません。

それは、シンのWell-Beingとは、システマチックで機械構造的な、切り取られた断片的なものではなく、きっと本来は、躍動感あふれる生命的なみずみずしい、いきいきとしたものではないか、と思うからです。

このようなシンのWell-Beingな生き方をすべての人が実現できるようサポートすることが当研究会の目標です。

したがって、そして、そこにたどりつくために、以下の問いを持ち続けたいと考えています。

  • 研究するとは何か?
  • 研究組織とは何か?
  • Well-Beingな組織とは何か?
  • Well-Beingな社会とは何か?
  • Well-Beingに生きるとは何か?
  • Well-Beingとは何か?
  • 生きるとは何か?
  • 人とは何か?

その結果、何が生まれるかは今のところわかりません。

もしかしたら、今までにみたことも、聞いたことも、考えたこともないような全く新しいものが生まれる可能性もあります。

逆に、以前から知っている「あー、なんだ。そんなことか。」と誰でも思えるような既知の答えに落ち着く可能性もあります。

また、もしかして、これまでと同じような、何かしらの「型」をつくる方法に落ち着くことになるかもしれません。でも、ゼロベースで考え、今までのやり方の性質や課題を理解した上でつくるのと、ただ単に思考停止状態でこれまでのやり方を踏襲するのでは、意味も結果も全く変わると思うのです。

たどり着く結果は今のところ全く予想もついていません。
だからこそ、いまわたしは、とてもわくわく!しています。

どうか、私たちのこれからの研究成果にご期待ください。

そして、もし私たちの考えにご賛同いただける方がいらっしゃいましたら是非ご一緒いただけましたら幸いです。

※もし内容に共感していただける部分などございましたら、ぜひ下記より「シェア」や「いいね」していただけませんでしょうか。そして、「いきいき!わくわく!働ける未来」に向けて共に行動できましたら幸いです。

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