私たちが、リモートワークを始めたのは2008年で、もう10年以上前になります。
でも、実は、そのきっかけは、お恥ずかしながら、ポジティブな理由ではありませんでした・・・
2005年から2年以上かけて
「デジタルサイネージ」という新規事業に、
社運を賭けて挑戦。
2006年には、1億円以上の資金調達し、
2007年にいよいよ事業開始!
その第一弾は、
都内でも有数のメガステーションである西武池袋駅の改札前。
1日20万人以上が通行する最高な立地でのスタート!
お陰様で、フジテレビや、
「宣伝会議」という広告業界のNo1の雑誌など、
数多くのメディアに掲載され、注目頂きました!
しかし・・・
全く思い通りに売ることができず、
2008年リーマンショックも重なり、
親会社が当社の事業からの撤退と資本の引き上げが決定…
華やかな事業開始から1年足らずで、
地獄のような日々に突き落とされました…
この時、出資者からは破産するようにと言われたのですが、
それを素直に受け入れる気になれず、
最後まで諦めない!という気持ちだけで、
もう一度たった1人に戻り再出発しました。
実は、出資者と袂を分かつことになったその年の12月、長男が生まれました。
妻が妊娠中だったこともあり、
このような会社の惨状は伝えることもできず、
1人黙々と努力を続けてました。
そのような中、
口座の残金が1万円以下なんてことは何度もありました。
したがって、事務所を借りるどころではなく、
自宅を事務所がわりにして、
仕方なしに始まったのが当社のリモートワークのスタートでした。
その後、徐々に事業も回復させ、
以前の仲間を呼び戻したり、
少しづつ仲間も増やすことができるようになりました。
しかしながら、
一度事務所を持たない生活、経営を始めてしまうと、なんだか以前の状態には戻りたくない…気持ちが全く乗らない…
「また、毎朝事務所に通わなければいけないの?」
「また、毎月事務所経費で何十万も払うの? 定期代も? 電気代も?」
なんだか、とても馬鹿馬鹿しく感じました。
「だったら、その経費でみんなで美味しいもの食べたり、社員旅行でもしようよ!」
そして、事務所を持たず、
本格的に、フルリモートワークの経営を続けることにしました。
当社は、
創業時はIT会社として立ち上げたため、
私自身を含め、
元々のメンバーもITリテラシーがとても高く、
どんどん新しいツールを導入し、
リモートでも全く問題ない環境が整えられていきました。
その背景には、Dropboxやチャットワークなど、
リモートワークをサポートするツール類がどんどん充実してきたことも幸いしました。
また、同時にソフト面でも、色々な工夫をしました。
普段顔を合わさないので、
毎月1回全体会議という名目で、
リアルで会って、ランチで美味しいものを食べて、
これからこの会社をどのような方向に持っていくか、
について話し合ったりする時間に充てたりしました。
そのお陰もあり、
普段顔を合わさなくても、
会社の方針に対しても深い共感も得られ、
また自由な時間にバラバラに非同期的に働きながらも、
なんだか離れている、
という感覚は全く感じませんでした。
当社のクライアントで、
このリモートワークのノウハウを導入している企業様においては、コロナ禍でもとても大きな成果を上げられています。
例えば、
中小企業向けOA機器販売会社さんでは、
コロナが始まった昨年2019年3月期では、
前年比+13.7%で過去最高売上・最高益を達成!
また、単月では、前年比+19.5%でこちらも過去最高売上・最高益!
さらに、No.1営業A氏は前年比1.4倍で過去最高売上!
No.2営業T氏においては、前年比2.1倍で過去最高売上を達成!
というとても大きな成果を上げられました。
当社では、
今年3月に新メンバーを4名採用しましたが、
今回は面接から採用、その後の教育まで、
一度も直接顔を合わせることなく、
すべてフルリモートで行いました。
これは当社でも初めての挑戦だったのですが、
それでも、メンバー自身は何の違和感もなく、
そして不都合もなく、
いつも通りにオペレーションしてくれています。
しかもみんな主体的かつ積極的に仕事をしてくれているので、とてもありがたく、またみんな在宅で家族との時間を楽しみながら幸せそうにしてくれているので、それが経営者としてもとても嬉しく、メンバーのみなさんにいつも感謝しています。
先日、入社半年経ったので、
個別面談を行なったのですが、
その時の映像がとてもリアルな声が聞けるので、
本人の了解を得て、公開させていただくことにしました。
もしよろしければ、以下の動画をご覧になっていただければと思います。
確かに、私たちの会社自体は15名程度の小さな組織ではあります。
もしかしたら、このノウハウが、
もっと大きな組織にも有効に機能するか?
という疑問をお持ちになるかもしれません。
しかし、どんな大企業であっても、
細分化していけば、そこには15名程度の小さなチームに分けられますので、私たちのノウハウは十分活用できると考えています。
実際に、先程ご紹介した企業様は、
社員数70名程度の規模ですが、
ちゃんと成果を実現できており、
当社よりも大きな組織においても有効に機能することを証明できている、と考えています。
と言ったら、ちょっと大袈裟でしょうか。
でも、私はそうは思いません。
今後コロナが落ち着いたとしても、
働き手側にとってリモートワークで働ける会社なのかどうかは、
就職時に必ず確認されるポイントになると思われます。
誰だって、より自由に、働きたいと思います。
また、家族との大切な時間もちゃんと楽しみたいと考えるはずです。
私自身、在宅で仕事ができたからこそ、子どもたちが生まれてから大きくなるまでずっと寄り添うことができ、これは人生のかけがえのない大切な想い出と経験になりました。
同じような経験を、
当社のスタッフにもしてほしいと思いますし、
クライアントの経営者のみなさま、
そしてそこで働く社員のみなさまにも同じように、
人生をしっかりと楽しみながら、働いてほしいと思います。
話が長くなりましたが、当社の『リモートマネジメント』はこういう想いと背景で創られています。
この文章を読んでくださったことにご縁を感じます。
ぜひ、あなたにお会いしてみたいです。
オンラインセミナー楽しみにしていてください。
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